網膜静脈閉塞(BRVO / BRAO)
網膜静脈閉塞(BRVO: Branch Retinal Vein Occlusion / BRAO: Branch Retinal Artery Occlusion)は、網膜の静脈や動脈が閉塞されることによって血流が阻害され、視力障害を引き起こす病気です。BRVOは網膜の静脈が閉塞されることで、血液の流れが滞り、網膜内に出血や浮腫が発生します。一方、BRAOは動脈の閉塞によって血流が阻害され、網膜組織が酸欠状態になります。
色覚異常
色覚異常は、特定の色を正確に識別する能力が低下する状態を指します。これには、色盲(特定の色を認識できない)や色弱(色の識別が困難な状態)が含まれます。色覚異常は、通常遺伝的要因によって引き起こされますが、外傷や病気、薬剤の影響によって後天的に発生することもあります。
眼底出血
眼底出血は、眼球の後部にある網膜や脈絡膜で血管が破れて出血する状態を指します。眼底出血は、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、黄斑変性症、外傷など、さまざまな原因によって引き起こされます。この出血は視力の低下や視野の欠損を引き起こし、放置すると視覚に重大な影響を与える可能性があります。
ツェーグレン症
ツェーグレン症候群(Sjögren’s syndrome)は、自己免疫疾患の一種であり、体の免疫システムが自己の外分泌腺を攻撃することによって引き起こされます。この疾患は、主に涙腺と唾液腺を侵し、乾燥性角結膜炎(目の乾燥)や口腔乾燥症(口の乾燥)を引き起こします。その他の症状としては、関節痛、筋肉痛、疲労感、皮膚の乾燥、咳、喉の痛みなどが見られます。
角膜ヘルペス
角膜ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる眼の感染症です。このウイルスは、皮膚や粘膜に感染し、再発を繰り返すことが特徴です。角膜ヘルペスが発症すると、角膜に潰瘍や水疱ができ、視力が低下することがあります。症状としては、目の痛み、充血、視力の低下、光に対する過敏症などが挙げられます。角膜ヘルペスは放置すると視力障害を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
眼痛
眼痛は、目の周囲や目の奥に感じる痛みを指します。眼痛は一過性の場合もあれば、慢性的な症状として現れることもあります。眼痛の原因は多岐にわたり、目の疲労、炎症、感染症、緑内障、眼圧の変動、さらには眼外の要因(例: 片頭痛や副鼻腔炎)によっても引き起こされることがあります。
虹彩毛様体炎
虹彩毛様体炎は、眼の虹彩および毛様体に炎症が生じる疾患です。この病気は眼の前部に影響を及ぼし、痛み、赤み、光に対する感受性の増加、視力の低下などの症状を引き起こします。原因は多岐にわたり、感染症、自己免疫疾患、外傷などが挙げられます。虹彩毛様体炎は急性と慢性の両方の形態で現れ、早期診断と適切な治療が必要です。
蚕食性角膜潰瘍
蚕食性角膜潰瘍は、角膜の表面に生じる痛みを伴う潰瘍で、感染や外傷などにより引き起こされます。この状態は、視力に重大な影響を及ぼすことがあり、適切な治療が遅れると視力の恒久的な喪失を招く可能性があります。一般的な原因には、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫の感染や、ドライアイ、角膜異物、アレルギー反応などがあります。
黄斑円孔
は、網膜の中心部に位置する黄斑に穴が開く状態を指します。この状態は、視力の低下や中心視野のぼやけ、歪みなどの視覚障害を引き起こします。主に50歳以上の高齢者に多く見られ、特に女性に多い傾向があります。黄斑円孔の原因としては、老化に伴う網膜の退行、硝子体の牽引、外傷、炎症、糖尿病などが挙げられます。
VDT症候群
VDT(Visual Display Terminal)症候群は、コンピューターやスマートフォンなどのディスプレイを長時間使用することによって引き起こされる一連の症状を指します。この症候群は、現代社会におけるデジタルデバイスの普及に伴い、ますます一般的になっています。VDT症候群の主な症状には、目の疲れ、乾燥感、視力低下、肩こり、首の痛み、頭痛、集中力の低下などが含まれます。